角膜の変形が著しい強度乱視になると、コンタクトレンズが安定しなくなってきます。乱視の場合はハードコンタクトを使います。
ソフトレンズは柔らかくて、乱視の矯正には向いていません。専門家がハードコンタクトレンズを選ぶときは、角膜のカーブを測り、強弱の中間値を割り出して決定します。
カーブの強い部分は、角膜とレンズの間に涙が入り込むことで乱視を矯正することができるようになっています。強度の乱視になると、どうしても角膜とレンズの間に隙間が開いてしまい、レンズを安定させることができなくなるのです。
また、強度の直乱視では、まばたきをしたときにコンタクトレンズが外れやすく、倒乱視では横にずれやすくなります。コンタクトレンズにより角膜炎を繰り返し、いつも充血しているような強度乱視は、レーシック手術で治した方が賢明、ということなのです。
レーザーで行う強度乱視の手術では、RKのダイヤモンドメスを使った乱視手術(Mクリニックで多数行われていた方法)を応用して、乱視軸をピッタリ合わせることが可能です。乱視では、角膜表面をレーザーで円柱状に切除する方法が主流です。
当院では、財界で初めて、フライングスポットを使ったエキシマレーザーでの乱視矯正手術を成功させました。現在までに乱視だけでも3000眼以上の手術をしていますから、乱視の矯正手術は得意分野であると言ってもよいでしょう。
また、現在では2分の1の症例に乱視手術を組み合わせており、乱視を制することなしに近視の治療はできないとハッキリ言うことができます。いわゆる「とおめ」と呼ばれているのが遠視です。
普通、乳幼児には遠視であることが多く、7歳を過ぎる頃には正視になりますが、なかには遠視が残ってしまう人もいます。遠視になる理由としては、眼軸が短い(軸性遠視)か、角膜が扁平である、もしくは水品体の屈折力が弱いために眼の屈折力が弱くなる(屈折性遠視)ことがあげられます。
遠視であると、遠くからきた光線が網膜上では点にならずに、ぼけた円を作ります。遠視が軽度のうちであれば、遠くはよく見えますが、中等度以上の遠視になると、遠くのものもぼけてしまうようになります。
また、年をとると、遠視を打ち消す形で働いていた調節力が低下して、さらに遠くも近くも見づらくなってしまいます。このように遠視は、むしろ近視よりもやっかいなことが多いのです。
遠視の場合のレーシック手術では、近視とは逆に、角膜の中心を残しながら、周辺をドーナツ状に切除します。角膜表面のカーブを強め、ちょうど凸状のコンタクトレンズを付けたような形になるので、焦点距離を調節することができるのです。
この遠視手術のノウハウも当クリニックが日本で初めて確立したものです。警察官や消防士などは、ある程度の裸眼視力が採用条件のひとつとなっています。
特に消防士の場合は、かなりの高温になる火災現場では眼鏡などかけていられません。将来、人命救助のためなどの事情で危険と隣り合わせる職業に就きたいと考えているのでしたら、屈折矯正手術は選択肢のひとつとして考えるべきでしょう。
また、モデルや俳優、スチュワーデスなど眼鏡の着用が許されない職業の方にもおすすめします。眼鏡をしていると仕事がやりにくくなる溶鉱炉や有機溶媒などを扱う職業でしたら、顔や眼を守るために付ける防御マスクには、眼鏡は邪魔になってしまいます。
漁師など海での仕事をしている場合は、塩で眼鏡のレンズがべたついてしまうので、裸眼のほうが適しているのではないでしょうか。競艇や競馬、野球、ゴルフなどスポーツ選手にも屈折矯正手術は朗報です。
ゴルフではハンディキャップが少なくなればなるほど、グリーン上でのラインをよむ技術が問われます。乱視が強いとスライスをフックと読み間違えることさえあり、パターに関して、眼は重要な役割をしているということなのです。
スポーツを職業としていなくても、自分がこうなりたい、という明確な目的がある場合は、屈折矯正手術はあらゆるスポーツ愛好家たちにも有効です。これから余暇を楽しむ時間がさらに大切になってくる時代になるでしょう。
その時間を有意義に過ごすために手術を選択するということも、手術を受ける理由として認められるものだと思います。コンタクトレンズが使えないケースとしては、ドライアイや体質的に受け入れられない何らかのアレルギーがあります。
ドライアイは、涙腺からの涙分泌が減少し角膜が乾きがちになってしまう症状で、1日に何度も目薬をさしていなければいけません。涙はコンタクトを目のなかで支えている役割があるため、点眼できないときにはコンタクトが落ちてしまいます。
また、人によっては眼のなかにいつも異物感を感じたり、激しい痛みをともなうこともあります。また、近年急激な広がりをみせている花粉症やハウスダストへのアレルギーなどで、眼のかゆみが続いてしまいコンタクトが装着できない人もいるのです。
そういう人には、このレーシック手術は魅力的な治療です。以上のような視力障害や目的を持っている場合には、まず視力検査をし、手術が適しているかどうかを判断します。
その後、屈折矯正手術を前提とした検査をした上でインフォームド・コンセントを行います。ここでは、手術を受けることによって起こるメリット、デメリットを説明しながら、個人個人が望んでいる状態に近づける最適な治療方法を話し合います。
残念ながら手術の受けられないケースや、手術をしてもムダになってしまう人もいるのです。
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